中期経営計画づくりのヒントを上場企業に学ぶシリーズも、
今回が最終回。
取り上げるのは「ソニーグループ」です。
中期経営計画は「数字」より先に「言葉」を ~上場企業に学ぶ 第三回 ソニーグループ~
目次
- 中期計画は「数値化」ではなく「言語化」
- 実例 ソニーグループ
- 評価される計画の「型」
中期計画は「数値化」ではなく「言語化」
中期経営計画で先にやるべきは、数字あわせではなく「言葉」です。
三年後、五年後に自分たちがどんな会社でありたいのか。その姿をはっきり言葉にすることが出発点になります。
これまで、日立は「捨てる」、味の素は「数字あわせをやめる」という切り口を見てきました。今回のソニーは、言葉にした未来像で、ばらばらの事業を「つなぐ」会社です。
これまで、日立は「捨てる」、味の素は「数字あわせをやめる」という切り口を見てきました。今回のソニーは、言葉にした未来像で、ばらばらの事業を「つなぐ」会社です。
実例 ソニーグループ
ソニーと聞くと、何の会社か一言で言いにくいかもしれません。ゲーム、音楽、映画、スマホのカメラに使う画像センサー、そして金融まで、まるで性格の違う事業がそろっています。ばらばらに強い会社、とも言えます。
そのソニーが中期計画で言葉にした未来像が「境界を超える」でした。事業と事業の壁を越えて、グループ全体で力を掛け合わせる、という姿です。土台にあるのは「人を感動させる」という共通の志。たとえば人気アニメを、映画・音楽・ゲーム・配信と、いくつもの事業でつないで世界へ届ける。 ばらばらの強みを、一つの志のもとで掛け算していったのです。
数字の目標は、あえて利益に絞りました。「利益がしっかり伸びているか」「利益率を保てているか」という、分かりやすい一つの物差しです。そこへ向けて、成長が見込める事業にお金を集めました。有名アーティストの楽曲の権利取得や、画像センサーの増産投資などです。一方で金融事業は独立させ、事業の組み合わせを整えました。
結果、直近では売上も本業のもうけ(営業利益)も過去最高を更新。利益の伸びは、当初の目標を大きく上回るペースで進んでいます。言葉にした未来像を、実績で裏づけているのです。
そのソニーが中期計画で言葉にした未来像が「境界を超える」でした。事業と事業の壁を越えて、グループ全体で力を掛け合わせる、という姿です。土台にあるのは「人を感動させる」という共通の志。たとえば人気アニメを、映画・音楽・ゲーム・配信と、いくつもの事業でつないで世界へ届ける。 ばらばらの強みを、一つの志のもとで掛け算していったのです。
数字の目標は、あえて利益に絞りました。「利益がしっかり伸びているか」「利益率を保てているか」という、分かりやすい一つの物差しです。そこへ向けて、成長が見込める事業にお金を集めました。有名アーティストの楽曲の権利取得や、画像センサーの増産投資などです。一方で金融事業は独立させ、事業の組み合わせを整えました。
結果、直近では売上も本業のもうけ(営業利益)も過去最高を更新。利益の伸びは、当初の目標を大きく上回るペースで進んでいます。言葉にした未来像を、実績で裏づけているのです。
評価される計画の「型」
ソニーの計画が評価される理由も、三つの「型」で整理できます。
① ばらばらの強みを「掛け算」でつないだ。「感動を届ける」という共通の志が、事業の壁を越える理由になりました。
② 目標を利益という一つの物差しに絞った。あれもこれもではなく、みなが同じ数字を見て動けるようにしています。
③ 絵に描いた餅で終わらせず、過去最高益という実績で示しました。
この三つは、規模を問わず当てはまります。中小企業でも、別々に見えていた商品や部門が、じつは同じお客さま、同じ強みでつながっていることがあります。 「うちは何のために商売をしているのか」という一言(志)をはっきりさせると、その掛け算が見えてきます。 追う数字は、あれこれ広げず「利益が出ているか」の一点に絞る。それだけで、社員の力の向きがそろいます。
三回にわたる「上場企業に学ぶ」シリーズ。日立は「捨てる」、味の素は「数字あわせをやめる」、ソニーは「つなぐ」。切り口は違っても、出発点はどれも同じでした。まず、三年後・五年後のありたい姿を「言葉」にすること。ここから、御社の中期計画づくりを始めてみませんか。計画から数字への落とし込みまで、私たちが伴走いたします。どうぞお気軽にお声がけください。
① ばらばらの強みを「掛け算」でつないだ。「感動を届ける」という共通の志が、事業の壁を越える理由になりました。
② 目標を利益という一つの物差しに絞った。あれもこれもではなく、みなが同じ数字を見て動けるようにしています。
③ 絵に描いた餅で終わらせず、過去最高益という実績で示しました。
この三つは、規模を問わず当てはまります。中小企業でも、別々に見えていた商品や部門が、じつは同じお客さま、同じ強みでつながっていることがあります。 「うちは何のために商売をしているのか」という一言(志)をはっきりさせると、その掛け算が見えてきます。 追う数字は、あれこれ広げず「利益が出ているか」の一点に絞る。それだけで、社員の力の向きがそろいます。
三回にわたる「上場企業に学ぶ」シリーズ。日立は「捨てる」、味の素は「数字あわせをやめる」、ソニーは「つなぐ」。切り口は違っても、出発点はどれも同じでした。まず、三年後・五年後のありたい姿を「言葉」にすること。ここから、御社の中期計画づくりを始めてみませんか。計画から数字への落とし込みまで、私たちが伴走いたします。どうぞお気軽にお声がけください。
SUPERVISOR
この記事を監修した人
野口博充税理士事務所
税理士
野口 博充
銀行融資プランナー協会正会員
東京都豊島区東池袋を拠点に、中小企業の税務・会計、資金繰り、銀行対応をサポート。 税務申告だけでなく、財務・経営の面から会社の成長を支援することを重視しています。 経営者の安心と将来への希望につながる財務体質づくりを大切にしています。





















