【社長の専門学校】第3回 売り方改革分科会その2

書店が減少し続け、全国で「書店のない自治体」が24%に達している現状。これはスマホやSNS、Amazonなどの普及による影響が大きいですが、そんな中でも新しい発想で生き残りを模索する事例が登場しています。
六本木にある「文喫」は、入場料制の書店として話題になっています。
1,700円で飲み放題、食事も可能で、書店員が自分の趣味や興味に合った本を選書してくれるサービスが好評です。ECサイトのAI推薦とは違い、人間が選ぶ本には温かみと信頼感があり、リピート率も高いとのこと。
書店員が「コンシェルジュ」のような役割を果たし、ファンを生むことで書店の価値が向上しているのです。
発想を転換し、「場所の提供」「人の価値」を加えた新しいビジネスモデルとして注目されています。

無人店舗のドア開閉に「音響技術」を利用し、範囲限定で安全に解錠できる仕組みを導入。これにより設置コストが抑えられ、病院や工場の一角にマイクロマーケットとして小型店舗を展開する動きが加速しています。

人件費の削減、営業時間の拡大、盗難防止の強化など、営業利益率が劇的に改善される可能性があります。24時間営業の無人店舗が増えれば、従来の小売業の収益構造が変わり、場所や規模の制約も取り払われる未来が期待されています。

介護ベッド販売だけでなく、水回りの故障対応や安否確認サービスなど、家庭向けの周辺ソリューションを提供し、継続的な課金モデルを導入しています。これにより「物の販売業」から「ソリューション提供業」へとビジネスモデルが進化しました。

「愛の家」を運営するメディカルケアサービスは、飲食チェーンのように介護のオペレーションを合理化し、新卒採用を促進。若者が介護業界で働きやすい環境を構築し、人材不足の解決にも寄与しています。

このように、小さな変化を見逃さずに業界の枠を超えた発想で取り組むことが、今後の生き残りと成長の鍵となるでしょう。