売り方改革、売り方で売上・利益は激変する!事業再構築のヒント! ~ラーメン1杯2,500円の時代がやってくる?~

売り方改革とは何か?

商品やサービスを「誰に」「何を」「どのように」「いくらで」提供するかという、販売における基本要素を見直し、新しいアプローチを取り入れること。
このターゲット設定を明確化することで、勝負する市場を選び、不要な市場を捨てるという大胆な選択が必要になります。
例えば、「価格を2000円から3000円に変える」「顧客層を30代男性に絞る」といった方法で、自社の商品やサービスの提供方法を改革します。
特にコロナ禍以降、事業再構築補助金などの制度を利用して、売り方を見直す企業が増加しています。
この改革が新しい収益源を生み出し、企業の成長を後押しします。

ビジネスモデルの違い

ラーメン店とカレー店を比較すると、ビジネスモデルの特性が明確になります。以下がその主なポイントです

単価の違い:ラーメンは1000円以下が一般的で、それを超えると「高い」と感じられます。一方、カレーは1000円超えが普通で、単価設定が高めです。
テイクアウトの有無:カレーはテイクアウトが容易で、店舗以外の収益が見込めます。ラーメンは宅配が主流ですが、運営コストが高くなりがちです。
調理時間と回転率:ラーメンは仕込みや調理に時間がかかるため、カレーよりも回転率が低くなります。
このように、同じ飲食業でも運営方法や収益構造が異なるため、カレー店の方が効率的で利益を上げやすい可能性があります。

利益確保の仕組み

東京都内に進出予定の「1杯2500円」のラーメン店は、従来のラーメン店とは異なる戦略を採用しています。この店舗の特徴は以下の通りです:

完全予約制・場所非公開:営業日を月15日に限定し、月500杯という限られた数のみ販売。
利益の安定化:完全予約制により、原材料のロスを最小限に抑え、収益を予測可能にしています。
法人向け展開:個人顧客だけでなく、法人の福利厚生などをターゲットにしているため、高単価の提供が可能です。

このモデルは、販売数量を制限することで、利益を確保する仕組みを構築しています。同様のスキームを採用している京都の「色屋」は、1日100食限定で安定した利益を確保しており、持続可能な経営を実現しています。

利益確保に向けたターゲット設定の重要性

「誰に」「何を」「どのように」「いくらで」を見直す売り方改革は、単なる価格の見直しではなく、事業全体の設計を変える大きな転換を意味します。「1杯2500円」のラーメン店が示すように、価格アップだけでなく、利益を確保する仕組みの構築が成功のカギです。
これから高価格路線を目指す企業は、以下を心がけましょう:
明確なターゲット設定
利益を逆算したビジネスモデルの構築
無駄を削減し、持続可能な経営を目指す
売上ではなく、利益を中心に考えることで、新たな収益モデルを作り出し、安定した成長が可能となります。