【社長の専門学校】第1回 売り方改革分科会その3

ペダルノートの事例に見る「強みの再発見」

ペダルノートは、自転車盗難追跡サービスを提供する企業としてスタートしました。しかし、提供するサービスの強みを「自転車を探す仕組み」から「物品を探す仕組み全般」と再定義することで、異分野への展開を果たしました。
特に医療機器の管理において、病院内の医療機器の所在地やメンテナンス時期を見える化するサービスに進化しました。この再定義により、同社は個人向けの低価格サービスから、法人向けの高価格ソリューション提供へと事業モデルを転換し、大きな成長を遂げています。

ターゲティングとプロダクトの柔軟な再考

ペダルノートの成功の鍵は、ターゲティングとプロダクトを柔軟に見直した点にあります。同社は提供する価値を再定義し、自転車盗難追跡サービスから医療機器管理ソリューションへと転換しました。この変革により、個人向けの低価格サービスから法人向けの高価格ソリューションへとシフトし、収益性の高い市場への参入を果たしました。
特に、高齢化社会に向けた医療機器管理のニーズ増加を捉えた戦略的な方向転換は、新たなビジネスモデル確立の一助となっています。

現場に立つ経営者の重要性

ペダルノートの事例から学べるもう一つのポイントは、「現場に立つ経営者の姿勢」です。同社は顧客からの問い合わせをヒントに事業を拡大しましたが、これは経営者が顧客の声を直接聞き、そこから可能性を見出した結果です。
以下の成功のためのポイントを挙げます:

・自社の強みを知る: ペダルノートは、自社の技術を「探す仕組み」と再定義し、新たな用途を見出しました。
・現場主導での改善: 経営者が顧客との接点を大切にし、現場からのインプットを活用。
・失敗を恐れない小規模実験: 大きなリソースを一度に投入せず、小規模で新たな挑戦を試みる。

これらの視点を実践することで、新たな可能性を探る企業にとって重要なヒントを得られるでしょう。